ルネサンス画家から着想した、ロベルタのグリーン
2017.01.27BRAND
今期、ロベルタではグリーンのお財布やバッグをお選びになるお客様が増えています。グリーンは2016-17年AWシーズンのトレンドカラー。そして、赤・緑・紺の「ロベルタカラー」の一色でもあります。
ヴェネツィアで生まれ育ったジュリアーナが創業したロベルタは、ヴェネツィアの文化に深い関わりがあります。例えば3色のロベルタカラーは、ヴェネツィア・ルネサンスを代表する三人の画家ティツィアーノ、ヴェロネーゼ、ティントレットの作品に使われている色づかいに影響を受けたといわれています。
ヴェロネーゼ・グリーン
3人の中でもグリーンを象徴するのがパオロ・ヴェロネーゼ。その卓越した色彩感覚により、鮮やかな色を巧みに配置した絵画をたくさん残しました。代表作のひとつ「レヴィ家の饗宴」には中央のやや左に、鮮やかなグリーンの衣装を纏った人物が描かれています。
パオロ・ヴェロネーゼ, 「レヴィ家の饗宴」 By © José Luiz Bernardes Ribeiro /, CC 表示-継承 4.0,
また「ルクレティア」では、ベルベットのような深い光沢のある緑、シルクのような繊細に緑、宝石の硬質な緑など、様々な質感のグリーンが描き分けられています。このようにヴェロネーゼの作品に繰り返し使われた印象的なグリーンは「ヴェロネーゼ・グリーン」と呼ばれるようになりました。
さて、そんなヴェロネーゼの色使いに影響を受けたロベルタ。その伝統を受け継ぐロベルタ公式直営店限定ラインにも、印象的なグリーンのアイテムがあります。長財布の「LISTON」や「ISAR」、フラップ付きトートの「UNO」、クラシカルな「OLD FASHION」、グレース・ケリー王妃の愛したバッグをモチーフにした「バゴンビーナ」など、ロベルタの多くの製品に使われているグリーンは、ヴェロネーゼを思わせる深緑色。落ち着いた美しさを湛えるグリーンを眺めながら、16世紀のルネサンス画家に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
なお、2017年4月2日まで東京都美術館で「ティツィアーノとヴェネツィア派展」を開催しています。同展ではティツィアーノ、ヴェロネーゼ、そしてティントレットというロベルタとも深い関係のある3名の画家の作品を見ることができます。